【株式投資の基本】利益の源泉は企業にある!株のセオリーを知る
日本株投資の醍醐味といえば、
どれも魅力的です。なかでも株主優待は日本独特なものです
配当金・売買差益・株主優待どれをとっても株主にとっては利益になります
どんな形であれ、利益が出ることは嬉しいですが、それぞれの特徴を理解しておきましょう
配当金(インカムゲイン)
株を買うということは株式を発行している企業に出資をしているということです
企業が利益を出せば株主に対して利益を還元します。これが、配当金です
配当金は通常年1回、または年2回、株主に支払われます
配当金が支払われる時期は企業によって異なります
また、創業〇〇周年など企業の節目などに「記念配当」を出す企業もあります
配当金は、預貯金に対する金利のようなものですが、金利よりも高い利回りとなる配当金を出す企業もたくさんあります
日本を代表する高配当株である 日本たばこ産業(2914)は今日時点で配当利回りが 6.65%と、銀行の預金金利(0.01%くらい)よりもはるかに高い数値となっています
ただし、全ての企業が配当金を出すわけではなく、赤字で還元する資金が無かったり、
黒字だが、『長期的に見て株主の利益になるよう設備投資などに使ってより企業を成長させる』といった考えから配当金を出さない企業もあります
売買差益(キャピタルゲイン)
売買差益(キャピタルゲイン)とは、買った株が値上がりして、その株を売ったときに出る利益です。安く買って、高く売るといった誰しもが『株式投資』と聞いてイメージするものです
キャピタルゲインは時として大きな利益をもたらすこともあります。株価が1年で2~3倍になることも決して珍しいことではありませんが、反対に大きく値下がりしたときには大きなリスクを抱え込む可能性もあります
未来の株価がいくらになるかは誰にもわかりません
ただし、株価の変動には主に2つの要因が考えられます
企業の成長
企業の努力によって、企業が成長し企業価値が高まり、結果的に株価が上がることを狙う方法です
グロース株投資が企業の成長(グロース)によって株価が上がることを期待して投資することになります
企業価値が高まる=株価の上昇
を狙っていくことになります
成長する企業を見分けるのは大変なことですが、今後成長する分野を考察し、その分野の企業に投資するのが基本的な考え方になると思います
例えば、東京オリンピック開催が決定したときには、オリンピック関連の株を買うことが企業の成長、すなわち株価が上がることを期待できますよね
中長期的に伸びそうな企業に投資することが、キャピタルゲインを得ることへの1つの方法です
株式市場の歪み
株価は”このくらいの価格が妥当だろう”と株式市場参加者によって決められます
株価が割安だ、割高だ!なんて言われることがありますが、投資家が投資判断の際に企業の決算報告書から、業績、価値、将来性などを考慮して「買うか、買わないか」を判断することになります
このときに全員が同じ判断をすれば、株式市場は歪みません
例えば、1000円の株価の企業に対して
この株価で買う
800円か、もっと値下がりしたら買う
1200円になっても買う
など、投資家それぞれが異なる見解を持つことになりますので、株価が日々上下を繰り返しているのです
この歪みの中から割安株を見つけ、適正価格あるいは割高になったところで売ることでキャピタルゲインを得ることも出来ます
株主優待
近年、注目を集めているのが株主優待。株主優待で生活する人が出てくる番組を見たことのある方も多いのではないでしょうか?
要は企業が配当金以外で株主に利益を還元するために行っているサービスです
特に自社製品を優待品にしたり、自社料金の割引券、QUOカードなど優待品は様々です
優待品を正規に入手したらいくらになるのか?といった視点でみる『優待利回り』なんて表現もあります。むしろ、『優待利回り』を重視している方も多いと思います
株主優待は、配当金とは異なり税金がかからないのもひとつのメリットです
更に日用品などの生活必需品が株主優待として定期的に送られてくれば、家計も助かります
そして、株主優待がついた株は値が下がりづらいです。逆を言うと、新規に株主優待が発表されると株価がどーんと上がることもあります
ここでキャピタルゲインを得るのも良いですし、株主優待を受け取るかは個々の判断になります
ただし、株主優待の中には「割引券」や「食料品」などがあります。どちらも有効期限や賞味期限が設けられているものが多かったり、優待の量が多く収納しておく場所がないなんてことになる可能性があるので注意が必要です
まとめ
どの利益も株主にとってはメリットが多いものばかりです
しかし、どれも利益がなくなるもしくは損失が出る可能性があります
配当金が出なくなるor株主優待が改悪・廃止になった=企業の財務が良くない=株価が下がる
成長すると見込んでいたが、倒産してしまった
などといったこともありえるのがリスクです
どんな場合でもメリットばかりではなく、デメリットも理解して置くことが重要です